宮崎 誠司
理由のない正解を、形にする。
円や線、三角形などの単純な形を置いて、重ねて、ずらして、また動かす。
「なんか違うな」と思ったら少し動かす。
それでも違ったら、また動かす。
数ミリずらしただけで、急に「ここだ」と思える瞬間があります。
なぜそこなのかと聞かれても、うまく説明はできませんが、自分の中ではそこが正解です。
それは色も同じです。
特別な意味を込めて色を選んでいるわけではありません。
いろいろ試しているうちに、「うわっ、これカッコいい」と思える組み合わせが見つかります。
作品にも、できるだけ意味を持たせたくありません。
そのため、作品にタイトルは付けず、数字だけで管理しています。
見る人がタイトルや作者の説明に引っ張られるのではなく、
「なんかいい」
「カッコいい」
「見ていて気持ちいい」
そんなふうに、それぞれ自由に感じてもらえたら嬉しいです。
子どもの頃から絵を描くことが得意だったわけでも、画家になることを
目指していたわけでもありません。
ただ、昭和の広告のデザイン、街の看板、企業のロゴ、ストリートアート、バイクの
グラフィックなど、身の回りにある「カッコいいデザイン」を見ることは昔から好きでした。
その後、タクシーの乗客を待つ時間に、スマホで絵を描き始めました。
最初から自分の作風を決めようとは思っていません。
これからも、あまりルールを作らず、そのとき自分がカッコいいと思うものを
たくさん作っていきたいと思っています。
何十枚、何百枚と作っていけば、そのうち自分でも気づいていない癖やパターンが
出てくるのかもしれません。
もしかすると、それに最初に気づくのは僕ではなく、作品を見てくれている人かもしれません。
それも面白いと思っています。
理由のない正解を、形にする。
SEIJI MIYAZAKI